1日早かったホワイトデー


私は今年誕生日が来ると52歳になる独身のサラリーマンです。仕事のためだけに生きてきました。従ってホワイトデーなど女性に関係する行事には全く疎いです。今朝出勤途上で朝7時に開店する美味しいと評判の洋菓子屋さんに男の行列ができていました。若い人に「これは一体何の騒ぎかね?」と聞いてホワイトデーを知りました。私は多くの女性たちにアシストされてきたのでお礼に焼き菓子を彼女ら1人ずつに配ろうと考え列に並んで買い物をして出勤をしました。

私はホワイトデーが明日だとは知らず年配の女性から歳の順に「これつまらないお菓子だけれど、日ごろお世話になっているからホワイトデーのプレゼント。貰ってやってね。」と配って回りました。配り終わってしばらくすると28歳の若い女性社員が勤務時間中は人気のない喫煙所に私を呼んで、笑顔で「ホワイトデーは明日ですよ。」と教えてくれました。「へっ?そうだったの。」と驚くと「そんな所が私は好きなの。私は若い幼稚な男には興味が無いの。あなたが好き。」と言ってくれました。

「ありがとう。」と頭を下げると彼女は「そうじゃないの。私はオジサマにしか興味がないの。仕事で光り輝くあなたが本当に好きなの。今夜は一緒にお食事してホテルで続きはお話をしましょう。」と言い残して仕事に戻っていきました。女性の上司に「あなた枯れ専女子たちに狙われているわよ。」と笑いながら宴席で忠告されたことはありましたが、女っ気のない私を慰めてくれているのだと思っていました。女性とホテルに入ったことのない私はどうしましょう。

先程書類を持て来てくれた彼女は「今日は残業してはダメよ。」と小声でいうとこっそり手をつないで笑顔でウインクしていきました。彼女は一体何を考えているのでしょうか。何か今夜が怖いです。それではお昼休みの会社からの乱文投稿で失礼しました。

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