元妻の告白4


前回:  元妻の告白3

結局、悦子さんには何も言いだせず日が過ぎていった。あの日から義雄さんはお店には顔を出していない。7日、お店に顔を出すと悦子さんが「次の日曜日、お洋服のサイズを測るからお店に来てちょうだい」と言いだした。お店での服は悦子さんが提供する約束だったのを思い出した。『最近、義雄さんお店に来ないけどお忙しいの?』と思い切って尋ねてみた。「忙しいみたい、元旦の日の夕方に出かけたっきりまだ帰ってこないの。今までも何回もあったから慣れちゃった」、『何をしてる人なの?』、「あれ?彼に興味があるの?ダメよ」と笑いながら「彼が何をしてるのかよく知らない。あまり興味もないの、お互い結婚する気ないし、プライベートなパートナーってとこかな。全部喋らなくても分かるでしょう」「彼とは相性が良いって言うか・・」少し恥ずかしそうに笑った。日曜日、1時過ぎにお店に行くと私が犯された控え室で、一緒に働いてる女の子が彼女の前で下着姿になっていた。採寸が終わるとセーターとGパンを身に付けすぐに帰っていった。入れ替わって私のが下着だけになって採寸される「あらっ見かけよりスタイル良いわね。同級生なのに羨ましい」と言われてお世辞と分かっていても嬉しい。サイズを測り終わり女性が帰り支度をしてた時、悦子さんの携帯の着メロが流れ出した。早口で携帯で何か話している。話の内容は分からない「ごめん、ちょっと出かけてくる。鍵はお願いね」慌ただしく出て行き私一人が残された。日曜日は昼間の喫茶店もお休み、私は帰り支度を終え控え室から出てお店のフロアに行こうと歩き出した時、入り口のドアの開く音がした。悪い予感がした。ドアのL字の金具がゆっくりと開く方に動く・・ゆっくりと営業中と思ったお客さんとは明らかに違う。空き巣?強盗?色んな言葉が頭の中に浮かぶ。ドアがゆっくりと開いて人影が見えるが、既にお店の照明を消しているので外の方が明るくシルエットしか分からない。私は無意識に控え室の開けたままのドアに身を屈め隠れた。屈もうとした時、「コトン」とパンプスのヒールがドアに当たって音を出してしまった。心臓がドキドキと音が聞こえる。入り口のドアが閉まる音、続いて「ピ・ピ・ピ・ピ」音と「カチャ・カチャ・カチャ」と電子ロックの音が聞こえた。お店を閉める時に内側から電子ロックが掛けられるようになっている。開けたまま電子ロックを掛けるとオートロックのように暗証番号を打ち込まないと解錠されない、シリンダーキーと二重ロックになっている。内側から電子ロックを掛けられる人は限られている。日頃、最初にお店に入らないし最後に出ない・・だから電子ロックを解除する暗証番号を知らない。「芳江さん、隠れてないで出ておいで」義雄さんの声だった。私は動けない・・身体が小刻みに震え声も出せない。足音が近づいてくる・・隠れているドアの前で足音が止まる。「芳江さん、俺だって分かってるんだろう?」そう言ってドアを乱暴に引き開けた。肩に手を掛けられる・・私は動かない・・髪をつかまれ乱暴に引き上げられた。目の前に男性の胸が見える、長身の義雄さんの顔は私の頭の上だった。今度は髪を引き下げられ顎を突き出すような格好で顔を上げると冷たい目をしたゾクッとするような義雄さんの顔があった。「メール見ただろう。久しぶりに素人の人妻を味わったよ」、『どうして?どうして悦子さんがいるのに!』「あんたみたいな何も知らないウブな人妻を抱いてみたかったんだよ。悦子はセックスにはどん欲だけど面白味がなくてね」『だからって私を・・犯罪ですよ。あんなことして』・・「あの時は薬で寝ちゃってたからな。どんなに気持ち良かったか覚えてないだろう」『お薬?じゃ悦子さんにも?』「そうだよ、悦子は死んだみたいに寝ちゃってて運び出すのに苦労したよ」『ひどい!あんまりです』声の大きさに自分で驚くほどだった。何とか逃れようと暴れても無駄だった。長身の屈強な身体の義雄さんに両手を掴まれ控え室に押し込まれていった。「だれも来ないよ。暗証番号は変えたしね。外からも内からも開かないんだ」絶望感が重く広がっていく・・・「ボロボロになって帰る勇気ある?」昼間の街の中を自分の車まで破れたパンストや裾の綻んだスカートで帰る勇気はなかった。車に辿り着いたとしても家族になんて言えば・・掴まれた両手からう力が抜けていくのを察して私の両手首から手を離した。「お前をこれから抱く」とも言っていないのに、もの凄い威圧感と有無を言わさない迫力、一度犯した男と、犯された女の力関係はこう言うものだろうか・・『犯される、自分から服を脱ぐ』・・同じ部屋でと思うと指が上手く動かない上着を脱ぎスカートを下ろし壁に掛かっているハンガーに掛け、ゆっくりとパンストに手が触れた瞬間、義雄さんの手が私の股間に伸びてきた。『夫以外の男性に触られている』と思うだけで嫌悪感が走る。嗚咽が漏れる・・パンストとショーツ越しに私の股間が撫で回されている・・・すぐに身体を入れ替え私の背後から左手でブラジャーの上から乳房をまさぐり右手で股間を上下にさすられる・・快感のない嫌悪感だけの愛撫のはずなのに身体は反応してしまう。ブラジャーのカップ越しに乳房を包むように揉まれて・・乳首が堅くなって来るのが分かる。右手の指でパンストの縫い合わせのシームの上を上下になぞりクリトリスの処で指が止まる。一番、敏感なところを見つけられたことに狼狽えてしまう。為す術もなく義雄さんの両腕を力なく添えて拒む
だけで精一杯だった。

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