自分はある日、友達の家に遊びに行った。家からは自転車で行けば、さほど遠くない距離にあり、比較的小学校に近い所にあった。
自分は、持ち込んだゲームソフトを、あの白くて大体縦の長さがノートぐらいある機械にセットし、早速友達とプレイ。
(プレイ、といってもそっちのじゃなくて「遊ぶ」とう意味。ちなみに、格闘ゲームだ。それは大○○○○○○○○○○ー○○○○○。)
すると、傍から誰か女の子が「テテテ」と祇園(=擬音)が聞こえてきそうな勢いで、自分の方に走ってきて、伸ばしていた自分の足の
上にちょこんと、座った。名前は、Hというそう(幼稚園生)。
しばらくすると、ゲームがひと段落ついたので、まだ自分の足の上に鎮座しているその子のちょっと長めの髪を、手で撫でてみた。
こうゆうことは、親戚の家に遊びに来ている女の子でもやってあげていることなので慣れている。
手に伝わってくるなめらかな感触。すごく手入れされている感じだった。ちょっと横を向いてみると、この子のお母さんがこちらを
見ていた。しかし特に気にする様子はなく、笑顔だった。(本当のとこは、どうなんだろう)
そして、数分が経つと今度は少しの間だけ、自分の足の上に寝転がってきた。さすがに驚いたが、本人は特に気に留めることなく
身を預けてきていた。
やがて、時間が過ぎゆき、帰りの時間となったため身支度を整え、最後にその女の子を抱っこしてみる。
嫌がる素振りは見せず、こちらをじーっと見つめてくるその瞳は、「またきてね」とでも言っているかのようだった。
自分は、帰りの道でふと思う。「なんで、赤の他人の自分に、寄ってきてくれるのだろう?」。
つくづく、女子という異性の存在が分からなくなりもする一日だった。
~Fin.~
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