まだ続・隣の少女


五月二十六日(金)
昨日、ジジイにイカされた佳純ちゃんはあのあとどうしたのかな?
朝からバイト。ジジイがロッキーを散歩させていたが、俺に気付いていないので無視。
3時頃帰宅し、夜のバイトに備え、一眠りしようとしたら、
コンコン!
誰か来た。寝たいのに、誰だ?ドアを開けると、佳純ちゃんだった。なんだろう?俺に抱かれにきたかな?
「佳純ちゃん、どうしたの?」なにやら、くらーい雰囲気…抱かれにきたわけじゃなさそう。(当たり前)
「シンさん…あのう…」
なんかいやーな予感。
「とにかくあがって」
佳純ちゃんを部屋にあげる。
「どうしたの?」
佳純ちゃんはめそめそ泣き始めた。
「あの…グス…あの」
「泣いてちゃわかんないよ?」
「昨日、佳純、大家さんに言われて、エッチな写メを友達に送ったの」
ああ、真美ちゃんか。
「それで?」
「それでね…今日学校で、真美ちゃんに、佳純の写メは誰に撮ってもらったん?て聞かれたの……グス」
ふーん…俺はその真美ちゃんの写メを見たかったので、
「真美ちゃんの写メはどんなのなの?」
「……これ」佳純ちゃんは真美ちゃんが送ってきた写メを見せてくれた。
ひえー!確かに大胆だ。
風呂あがりなのか、頭にタオルを巻いた全裸で、昔流行った、だっちゅーの!のポーズをしてる写メ。
小学生とは思えない、ナイスバディ。
カラダだけなら、紗綾みたいだ。
「真美ちゃんは誰に撮ってもらったの?」
「妹だって……佳純は、兄弟いないし……」
「何て答えたの?」
「グス…彼氏って言ったの」
あらまあ。
「彼氏?佳純ちゃん、彼氏いたんだ!」とわざとらしく言ってみた。
佳純ちゃんはさらに泣いて、
「…いないです…」
そりゃそうよね。
「わかった」
「…グス…?」
「彼氏っていったら、誰とか写メ見せてって言われたんだ」
「はい…グス…どうしよう…」
そうかー。その手があったんだ!佳純ちゃんの彼氏になればいいのよ!
それなら、何かあってもジジイだけリスクを負うわけだ。ムフ。しかも、小学生ワールドが開けるかも!ムフ。
「佳純ちゃん?」
「グス…はい」
「佳純ちゃんはどうしたいの?」
答えはわかってるけどね、ムフ。
「シンさん、佳純の彼氏になって!」
きたきた。
「でも、佳純ちゃん、俺の事好き?」
「好きです」
「嘘?」
「本当ですよ…グス」
「じゃあ、俺の言う事は何でも聞くね?」
「うん」
「じゃあ彼氏になってあげるよ」
「ありがとう!」
おかしな会話だなぁ。
とりあえず、ツーショットの写メを撮り、それを真美ちゃんに送る。
さらに、母親に好印象を与えておく必要があるので、田舎から送ってきた漬け物と入浴剤を、俺からといって渡すように指示。
佳純ちゃんの母親なら御礼を言ってくる筈。
バイトがあるので、佳純ちゃんにはまた水曜日に来てもらう事にして、時間まで寝よう。
佳純ちゃんが夜メールを送ってきた。
シンさん、真美ちゃんうらやましがってたよ。
なかなかイケメンじゃん!だって!
イケメン?俺が?普通だろー。イケメンでもブサメンでもない。
しかし、真美ちゃんという友達……ヤリタイ。
五月二十七日(土)
金曜日夜からのバイトが朝終わり、帰宅。夜バイトなので、洗濯やら掃除を軽くしてから寝ようとすると、佳純ちゃんからメールが。と、同時くらいに、訪問者が。でてみると、佳純ちゃんの母親。
「隣の中島です。お休みでしたか?ごめんなさい」
「いや、いいですよ。何か?」
「漬け物と入浴剤を頂いたみたいで、ありがとうございました」母親は礼をした。
「いやいや、わざわざどうも。田舎から送ってくるんですが、何しろ食べ切れないくらい送ってくるんで、おすそ分けです。お口にあいますかどうか」
「いいえ。私も娘も漬け物は大好きですから、助かります」
「佳純ちゃんはいい娘さんですね」
「いいえぇ。生意気盛りで」
「ああ、お母さん」
「はい?」
「佳純ちゃんに今度、勉強を教えて欲しいと言われてましてね」
「あら、あの子そんな厚かましい事を?」
「よろしいですかね?勿論、私が休みの日だけなんですが」
「いいんですか?お願いして」
「勿論です」
ムフ。これで、俺達が互いの部屋にいても不自然じゃないな。
しかし、母親もなかなか色気のある雰囲気だね。ジジイにヤラレテるからか?
佳純ちゃんからのメールをみると、
澪(みお)ちゃん家にいます。
だから何?なメール。
もう一通きていて、
澪ちゃんです。と写メに澪ちゃんが佳純ちゃんと映っていた。
澪という子は随分子供っぽい感じな子。見た目は小学四年生くらいにしか見えないが、カワイイ。
さらにもう一通きていて、シンさん、お仕事頑張って!だそうです。
五月三十日(火)
日曜日、月曜日と、ほぼ通しでバイトを掛け持ち。
火曜日も昼からバイト。
その間、佳純ちゃんから頻繁にメールがくる。
ほとんど他愛のないメールだが、月曜日の夜のメール。
シンさん、火曜日に大家さんが来るって…
ナニィ?木曜日じゃないのか?
シンさんが佳純の彼氏なのに、大家さんとエッチしていいの?
とメールが。
何故に火曜日?
なんで火曜日なの?と返信すると、
木曜日は都合が悪いんだって。と返ってきた。
俺は火曜日に学校へ行く前に、部屋へくるようにメール。
母親が出かけてすぐに佳純ちゃんがやってきた。
「大家さんのいうこともきかないと。家賃払わなきゃいけなくなるよ?そしたら、ケータイ持てなくなるし」
「…うん」
「俺は大丈夫だから」
むしろ楽しみなんですが?
「わかった」
「それから佳純ちゃん、勉強教えてあげるからね。お母さんには許可もらったから」
「本当!?やったぁ」
「後、これね」隠し撮りカメラを渡して
「いつものようにするんだよ?」
「うん」
「終わったら、シンの部屋のドアの前に置いておく事!」
「はい!」
「じゃ、学校行っておいで」
「行ってきます」

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